ヤヨイの小説、エッセイ(毎日投稿)

心の中で育てたヤヨイの物語です。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夢物語9

この空間に残ったのは、3人。 、、、。それで?ヤヨイ。お前の話を聞かせてくれないか。 、、、。私は、、。もう闘えません。許されるのならば、カイと共に中庭で暮らしたい。私はもう落ちた人間です。 ゲートが生きているとしても? !! 俺たちはあの日、…

夢物語8

俺は、ヤヨイを笑顔にしたいです。何考えてるか分かんないし、今この状況も何も理解できてない。でも、俺が助けになれるなら、ヤヨイが、笑って生きられるなら、そのためなら俺は何だってすると思います。 、、、。 そうか。ならば、、、 すみません。私は、…

夢物語7

カイの足は動いていた。男の口が動いた。そんなことは気にもせず、ヤヨイに向かって無我夢中で手を伸ばした。 来ないで、、! 気づくと、薄暗い、紫がかった部屋にいた。 俯くヤヨイに ここ、、、どこだ、、、? と問いかける。 ヤヨイはカイを見つめるも、…

夢物語6

なんで、、、ここにいるの、、。 怯えたような低い声、ヤヨイの声だ。 右上に目を向けると、直立のヤヨイと、そこから数十センチもない距離で立つ、背の高い男がいた。 男はとても威圧的なオーラを放っており、カイは鳥肌がたち身動きもとれない。 早く帰る…

夢物語5

男の名は、カイ。女の名は、ヤヨイ。 ある夜、2人はベッドで横並びになって寝ていた。 深夜3時、ヤヨイは目が覚める。 横向きの状態で、視界にはこちらを向いて静かな寝息をたてながら寝ているカイの姿。 ヤヨイが目覚めた原因は、いつもとは違う空気の流れ…

夢物語4

すると、さっきまで突っ立っていたはずの女の姿がない。 どこいった? 少し焦りの表情を浮かべながら、男は小走りで玄関を出る。 外に出て周り左右を見渡すも、どこにも女の姿は見えない。 もう一度左を向くと、ちょっとの違和感を感じた。 その感覚に従い上…

夢物語3

家に着いた。 男は玄関を上がり右の扉が空いている方へ進む。 家は白が基調としたシンプルな部屋だった。 上がれよ。 男が言うと、少しの沈黙の後に、女は何も言わずにその通りにした。 同じく玄関を上がって右を向くと部屋が広がっており、部屋に入ってまず…

夢物語2

視界が揺れた瞬間、左腕を何かに掴まれた感覚がした。 それでも視界が一定を保つことはなく、身体は動に委ねられていく。 落ちる中で感じた、何かに包まれるような感覚と、温もり。 その瞬間、身体中に体温が下がる感覚が物理的衝撃とともに響いた。 男が自…

夢物語1

白い髪をした女が、屋台で賑わう通りを抜けていく。 雨がよく降っているにもかかわらず、人々はまるでそれに気づいていないかのように、楽しくざわざわしている。 白い髪の女は俯いていて、もし顔が上を向いていればとても気分の良い散歩をしているように見…