蘭の花言葉

誰かの話。小説、詩、言葉。

願わなくたってみんな幸せだよね

「みんなの幸せを願ってる」

「あなたを応援している」

「ずっと味方だから」

「どうか幸せでいてね」

 

私が願わなくたって、実はみんな、

勝手に幸せに生きているんじゃないか。

 

渋谷の街の人混みの中、すれ違う人と人を見て、

みんな、なんか幸せそう、と思った。

 

私が歌う「みんなの幸せを願う言葉」は、

みんなに言っているんじゃなくて、

自分に言っているんだと気づいた。

 

みんなが幸せなのが羨ましくて、

私は幸せと思っていなくて、

綺麗事のようにみんな幸せになってと言うけれど

本当は、

なんでみんなはそんな簡単に幸せそうに見えるの?

どうして私はこんなにも今に満足がいかないの?

まだまだ、まだまだ、全然十分じゃない。

1番満たされていないのは、私。

 

「幸せなみんなへの皮肉と自虐」

それが、私の歌の正体。

 

どうか、私が幸せになってほしい。

救われて欲しい。

「幸せ」に囚われた子供が

救われる日がくるといいな。

救ってくれる人がいたりするのかな。

 

自分で幸せを掴み取らなきゃいけないのは分かってる。

 

そうやって、今、まさに、こうやって、もがいてるんだ。

 

いつか、報われる日がくるといいな。