ヤヨイの小説、エッセイ(毎日投稿)

心の中で育てたヤヨイの物語です。

心の傷が癒える時間

愛が生まれた日。

 

丸一日、外にも出ず、人と話さず、

本を読み、ご飯を食べ、YouTubeを見た日。

 

今日1日で何度泣いたことか。

感動、家族、幸せ、愛の動画を見て、嗚咽しながら咽び泣いた、

 

この溢れ出る涙は何なのか、泣きながら考えても分からない。

別に今、悲しいわけでも嬉しいわけでも無い。

でもきっと、私が小さい時に、家族関係に悩み、愛情不足で常にネガティブで周りの顔色をうかがいながら生きていた当時の私が、その時誰にも頼ることができずに泣けなかった寂しさや悲しみが、今溢れ出ているのだと思った。

 

今、やっと過去の事実を受け入れられたのだと思うと、自分から自分に対する愛が心に温かく広がる感覚がした。

いうて1人でなにやってんねんぼっちめ的な自虐は少し考えてしまうけれども。

それでも、過去の自分に向き合うことは、私が自信を持って1番苦手と言えるもので。

この時間も無駄ではないのだと思う。無駄と言えば無駄だけど。

この1週間、誰にも会わず、外にも出ず、ずっと1人の時間を過ごした。

 

寝起きに文章を書く、お風呂に入る、朝ご飯を食べる、YouTubeを見る、小説を読む、寝る

 

これしかしていない日が1週間。

1日の間に数回は泣く。

決して死にたいとかそういうんじゃなく。

動画を見て心が揺さぶられて勝手に涙が出てくる感じだ。謎の涙。感受性の豊かさもあるのだが、やはり前述の通り、自分を受け入れていることを表す行為なのかなと思う。

 

誰にも会わず、会話をすることもないと、まるでこの世界に私しか存在していないかのような感覚にもなった。

 

それが、心の安定をもたらす。

側から見れば、孤独で、行動力もなく、生産性もなく、無駄な毎日を過ごしているニートなのだろう。

 

うん。ただそれだけ。

だからと言ってへこむとか、そういうのは無い。

だって間違いなく私は、私のために私の時間を使ったと自信を持って言えるから。

 

いつだって、自分を縛るのは自分なんだ。

苦しくなるのは自分に厳しいからだ。

私は、自分を甘やかしたい。

もう十分に頑張っている。

「頑張らなきゃ」なんて思わないで。

「頑張らない」ように生きてみて。

楽しいことだけ、自分のことだけ考えれば良いんだよ。

誰にも何も責めることなんてない。

「やらなきゃ」なんて義務はこの世に存在しない。

社会というルールがあるこの世界で、心のフィールドを強制的に狭くさせられるのはごめんだ。

 

心はいつだって自由でありたい。

自分のことは自分にしか分からない。

自分のことを愛せるのは自分なんだ。

 

それでも思う。私にはきっと「誰か」が必要だ。

まだ、人と出会うハードルは高いかもしれない。

私の心が安定していないから、色んなものに敏感になってしまって、苦しくなるかもしれない。

でも、私が私という世界を飛び出してもっと大きな幸せを掴むには、「他者」が必要なんだ。

 

焦らなくていい。

過去に出会った人達との経験で傷ついた心が癒えるまで、自分を抱きしめてあげよう。

無理して会わなくても良い。

引きこもりでも良い。

 

自分が満たされなければ、誰かに与えることなんてできない。

だって、見返りを求めてしまうから。

自分を満たすために相手を利用しようとしてしまうだけなのだ。

愛って、そうじゃないよね。

相手のことを考えるものだから。

まずは、自分が満たされるところから。

 

自分が満たされて初めて誰かを満たす努力をしよう。

無償の愛を与えよう。

 

そんな人間になりたいな。

そんな人間になれたら素敵だろうな。

 

私はまだ自分を満たせていない。

まだまだ愛しきれていない。

まだ、心の傷が、ハートの半分を超えるぐらいまで、右下に向かって斜めにヒビが入っているのが想像で見える。まだ、修復しきっていない。手をのせて、大丈夫と慰めている感じだ。

ゆっくりでいい。焦らず、傷が癒えるのを待とう。

 

それからでも、人とのつながりを自ら求めに行くのは遅くはない。早くするのに越したことはないけれども。けどそう思うと、遅い=悪いと思いがちなのが人間の性。否、遅いことはないのだから、焦る必要はない。

大丈夫。

 

そんなことを言って、今日もまた眠れない。

 

勝手に走るペンはどこまでも、私の心を文字に書き起こしてくれる。

 

間違いなくこれは私自身だ。

この言葉達が、紛れもない私の心の声。

そう思うと、今私は世界中の誰よりも自由な気がした。

 

誰よりも自由に、空を飛んで、明るく幸せな未来を心待ちにし、新しい希望の光を見るために、今日も目を瞑ろう。

 

明日は、仕事をやろう。

おやすみ。